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2020年8月16日日曜日

情報エントロピーと諸行無常とHANABI

情報エントロピーの本質が知りたくなり、数時間かけて尾立 貴志 (Aurues,Takashi)さんの大作「勝手にしやがれエントロピー」を読んだ。正直理解しきれていないが、直観的にも腹落ちする新しい"情報"との出会いの瞬間がいくつもあり、とてもエキサイティングだった。 同書は冒頭から

ブッダの無常観は、もはや仏教というものから切り離して扱うのが適切です。その理由は、現代の自然科学が捉えている確率的世界観が無常観そのものだからです。
と始まる。読み進めていくと、実際に世の中は光を除く万物が絶えず変化している、という。原子ですら半減期で知られるように変化している。そしてエントロピーとは、良く言われる「乱雑さ」ではなく、「変化の自由度」「確率的変化の多様さ」である。つまり、絶えず確率的変化を続けるこの世界を、諸行無常の宇宙を、測ろう・観よう、といった無茶で壮大で崇高な試み。その中心にいるのがエントロピーだ。云わば「真理の探求」に欠かせない「ものさし」みたいなもの、とも言えそうだ。わからないなりに、そう理解した。 その時だった。Youtubeからこんな歌詞が。
滞らないように揺れて流れて透き通ってく水のような心であれたら…
知らない誰かが作ったプレイリストを垂れ流していただけなのに、この偶然。自分の頭の中で、それこそ「エントロピーが不可逆的増加」を果たし、そして化学反応が起きた。そんな気がした。(化学反応→エントロピー増の順かもしれないが。)もともと大好きな歌ではあったが、全く新しい形で再開を果たした気分だ。もはや、自分にとってこの詩は、エントロピーそのものになった。

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